輪針1本・マジックループで履き口から編む猪谷さんの靴下<編み方メモ>

こんにちは、ひららんです。

前回は<準備編>でしたが、

輪針1本・マジックループで履き口から編む猪谷さんの靴下<準備編>

 今回は<編み方メモ>として、自分が編んだ記録をご紹介します。家族のサイズに合わせて23.5cm、25cm、26cmと編んだのですが、25cmのメモが一番安定しているので段数はそれを参考値とし、指定された長さや段数を色で書き分けたいと思います。赤=23.5cm青=25cm緑=26cmです。もしモノクロでご覧になっている場合は数字の1個目=23.5cm、2個目=25cm、3個目=26cmだとお考えくださいね。

あくまでも私個人が編んだ一例なので、「これが絶対」ということはありません。手の加減によって片方ずつの段がずれることもあります。基準はcmまたはmmとして、段数はあくまでご参考にしていただければと思います。長さを測るのは常にマジックループの後半部分です。また、思い出しながら書いたので勘違いしているカ所もあるかもしれません。後日修正する可能性大です。

※この投稿は暮しの手帖社「こころとからだのあたため読本」中の「猪谷さんの靴下」という記事を元に、自分が編んだ方法を紹介したものです。かなり詳しく書くことになると思うので、もし著作権に触れているような場合はすぐに公開を中止します。ご了承ください。

※基本的に猪谷さんの靴下の編み図を見たことがあって、「一の針」「二の針」や「①の針」「②の針」等の用語がわかっている方向けです。


毛糸と針

作り目

[並太1本+中細1本]または[合太×2本]で、3.5mm(日本の号数だと5号)の輪針に「直接針に作る1目ゴム編みの作り目」で[37目40目42目]作ります。私は嶋田俊之さんの「手編みのソックス」掲載のやり方を参考にしましたが、初めてだったのでいまいち分からず画像や動画を検索してなんとか理解できました。作り目の親指側の糸は80cm取りました。

初心者のための棒針編みの始め方|1目ゴム編みの作り目と編み方


【よく分かるゴム編み】指でかける1目ゴム編みの作り目【解説】

よく分かるゴム編みシリーズ https://www.youtube.com/playlist?list=PL8W6omZWMSDLobuVdpKCLrlzj_U67DFIC


順調に作り目ができたら2段編めているはずなので、ここで目を[19目+18目20目+20目21目+21目]に分割し、ねじれないように注意しつつ輪編みで1目ゴム編みを編み始めます。

足首

ここから単位をmmにします。[105mm(約28段)110mm(約30段)115mm(約30段)]になったら、編んでいく方向から数えて段数マーカーを前半部分[12目+7目14目+7目14+7目]に、後半部分が[7目+11目7目+12目7目+14目]に分かれるようにセットします。ここからメリヤス編みです。

  1. 前半から3目編み、次の目は左上2目1度を編みます。
  2. そのまま編み続け、後半の最後の3目残したところで(つまり最後が5目になった時点で)再度左上2目1度を編みます。残った3目を編みます。
  3. 続いて[4段5段5段]編みます。
  4. 5段目6段目6段目]で②と同じ場所で左上2目1度を編みます。2目ずつ2回減らすので合計4目減ったことになります。

  1. 編み始めから[155mm(約41段)165mm(約45段)170mm(約44段)]になったら、先ほど減らし目をしたのと同じ場所で1目ずつ増し目をします。猪谷さん独特の増し目で、編んだ目の下の目(針にかかっている目から数えて3つ下)を拾うことで穴が空きにくくなるそうです。
  2. そのまま3段編みます。
  3. 4段目で、①と同様に増し目をします。2目ずつ2回増やすので、目数は最初の目数と同じになります。
  4. 分け目をします。便宜上、オリジナルの一の針、二の針、三の針という呼称を使います。一の針=段の最初から1個目の段数マーカーまで、二の針=1個目の段数マーカーと2個目の段数マーカーの間の目、三の針=2個目の段数マーカーから最後の目まで、です。ここでマジックループの分け方そのものが変わります。二の針[14目16目16目]が甲側になるので休ませます。「一の針+三の針」、「二の針」になるように分けます。このとき一の針の最初の目のところに段数マーカーか段数リングを付けておくと、編み始め部分が迷子にならないのでいいと思います。
  5. 分け目ができたら二の針まで編み、三の針の手前で糸を「並太×2本」に増やします。
  6. ここから二の針はお休みです。糸を増やしたら三の針と一の針を編んで裏返します。
  7. 一の針の最初の1目を編まずに移し、2目めとの間に段数マーカーをはさんでおきます。便宜上、ここの段数マーカーから右側の部分をオリジナルどおり①の針と呼びます。そのまま裏編みで三の針の終わりまで編みます。
  8. 表に返して、三の針の最初の1目を編まずに移し、2目めとの間に段数マーカーをはさんでおきます。ここの段数マーカーから右側の部分を同様に③の針と呼びます。
  9. ⑦~⑧を繰り返し、段数マーカーの位置をずらしていきます。
  10. 編まずに移した①の針の目が[6目6目7目]になって、裏返したら[7目7目8目]になるところで、最後の1目を編まずに段数マーカーを移して①の針に[7目7目8目]残るようにします。
  11. 裏に返して、かぎ針で一の針の最初の目を取って、①の針の1段下にくぐらせます(マーカーを外したほうがやりやすいです)。くぐらせた目を針にかけて段数マーカーをはさんで(この時点で①の針に8目あることになります)、裏編みで三の針まで進みます。
  12. 三の針の終わりの目も10と同様に編まずに段数マーカーを移し、③の針に[7目7目8目]残るようにします。
  13. 表に返して、11同様、かぎ針で三の針の最初の目を取って、③の針の1段下にくぐらせます。この時点で③の針も[8目8目9目]あることになります。表編みで一の針まで編み、①の針を2目編みます。①の針に[6目6目7目]残ることになります。
  14. 裏へ返して、一の針の最初の目を①の針の端の1段下の目にくぐらせて、①の針にかけます。①の針に[7目7目8目]残ることになります。そのまま裏編みで三の針まで編み、③の針のつながった2目を編みます。③の針には[6目6目7目]残ることになります。
  15. 表へ返して、三の針の最初の目を③の針の端の1段下の目にくぐらせて、③の針にかけます。③の針に[7目7目8目]残ることになります。そのまま表編みで一の針まで編み、①のつながった目を編みます。
  16. ⑭~⑮を繰り返します。
  17. ③の針につながった目が2目残っている段で、踵で増やした糸を「並太×2本」→[並太1本+中細1本]または[合太×2本]に減らします。
  18. ①の針のつながった目を編み、裏に返します。
  19. 一の針、三の針と編み進み、③の針のつながった目を編んで踵の完成です。

甲から爪先

ここで、休ませていた二の針を復活させます。

  1. 分け目をし直します。「一の針+二の針の半分」+「二の針の残り半分+三の針」になるように、マジックループも分け直して段数マーカーをはさみます。足首と同様、編んでいく方向から数えて段数マーカーを前半部分[12目+7目14目+7目14+7目]に、後半部分が[7目+11目7目+12目7目+14目]に分かれるようにセットします。これを1段目と数えます。
  2. 踵を編み終わったら表に返し、三の針から一の針へ表編みします。一の針の最後の目(段数マーカー直前の目)は編まずに、二の針の最初の目(段数マーカー直後の目)の1段下の目にくぐらせてから編みます。続けて後半部分も表編みし、二の針の最後の目(段数マーカー直前の目)は編まずに、三の針の最初の目(段数マーカー直後の目)の1段下の目にくぐらせてから編みます。そのまま編み続けます。
  3. マジックループの後半部分で踵の端から測って[100mm(約5段)105mm(約5段)110mm(約7段)]になったら、次の段の前半部分の編み始めから[8目9目10目]編んで左上2目1度をします。後半部分は[8目9目10目]残したところで左上2目1度をします。1段で合計2目減ったことになります。
  4. マジックループの後半部分で踵の端から測って[135mm145mm(約16段)150mm]まで編んだら、糸を「並太+中細+極細」に増やします。そのまま[197mm196mm(約30段)202mm]まで編みます。
  5. 分け目をし直します。マジックループの前半部分を編む方向から[9目+9目10目+9目10目+10目]、後半部分を[9目+8目10目+9目10目+10目]になるよう段数マーカーをセットします。ここからオリジナルどおり一~四の針と呼びます。一の針=マジックループの前半部分、1目めから段数マーカーまで。二の針=マジックループの前半部分、段数マーカーから最後まで。三の針=マジックループの後半部分、1目めから段数マーカーまで。四の針=マジックループの後半部分、段数マーカーから最後までということです。
  6. 一の針をそのまま編みます。
  7. 二の針から減らし目をします。二の針と四の針は端から1目入った次の目(段数マーカーの次の次の目)、一の針と三の針は終わりから1目手前(段数マーカーの前の前の目)でそれぞれ左上2目1度をします。二→三→四→一と減らし目をすることになるので、ここからの段数カウントは二の針から始めると混乱しにくいと思います。
  8. 1段減らし目をしたら、[3段4段4段]はそのまま編みます。
  9. 4段目5段目5段目]で再度減らし目をします。
  10. 以下同様に、[2段3段3段]そのまま編みます。
  11. 減らし目をします。
  12. 1段2段2段]そのまま編みます。
  13. 減らし目をします。
  14. 23.5cmはここから毎段減らし目25cm26cmは1段減らし目をせずに]編みます。
  15. 毎段減らし目をします。最終的に[9目(4目と5目)10目(5目と5目)10目(5目と5目)]残ります。
  16. メリヤス止めをします。奇数がやりにくければ、23.5cmも10目残った時点で終えていいと思います。猪谷さんのメリヤス止めは両端を1回だけすくう止め方なので角がとがらないそうです。これを文章で説明するのは私には無理なので超手抜きの画像でご容赦ください。

  17. 最後の目も1回だけすくって、糸端をとじ針等で靴下の内側に入れ、裏返して糸始末をします。

    『毛糸の糸始末どうすればいいの?』

仕上げ

他に残っている糸端があれば、それぞれ始末をします。途中で糸を継ぎ足したり増やしたりしたときは、その都度始末をしておいたほうが気分的に楽かもですね。糸始末が全部終わったら完成です!

終わりに

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。編み方を文章で説明することがこんなに難しいことだったとは。自分の文章力のなさを思い知りました。

「こうすればもっと簡単」「こう言ったらもっと分かりやすい」等、ご意見ありましたら優しくオネガイシマス。自宅療養中につき即対応できるか分かりませんが、できるだけ善処したいと思います。

参考:編みながら取ったメモ

編みながらノートにメモしたものです。漢字だと画数が多くなるので英略語が混ざってます。
※踵部分はメモしていません。

こちらを参考にさせていただきました。

編み物英略語 翻訳表

英語の編み図で使われる英 略 語の翻訳表です。 編み物英略語 翻訳表 A to Z 略語 英語 日本語 A AC Alternate Color もう一方の色 alt alternately 交互に、一段おきに altog all together 全て一緒に approx ...

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