ポカリスエットはじめ原材料にグレープフルーツを使用している商品にはすべてその旨を表示してほしい。

こんにちは、ひららんです。

先日、去年の夏に書いた記事をツイートで宣伝したところ、これまでのどのツイートよりたくさんRTされて(あくまでも当社比!)


「そんなん知らんかった!」という声がほとんどだったので、あらためて取り上げることにしました。

「ポカリスエットには5%未満グレープフルーツ果汁が使用されているけど、商品にも公式サイトにもどこにもその情報を記載していない。電話で聞いたら教えてくれる」

きっかけその他は長くなるので過去記事を参照してください。

ポカリスエットにはグレープフルーツ果汁が入っているのでNGになりました【免疫抑制剤を服用中】

私が電話で確認したのが2018年7月でした。それから半年以上たちましたが情報の記載に関して変化はありません。

誤解のないように言っておきますが、ポカリスエット不買運動を呼びかける気は全くありません。自分の禁忌食品が入ってさえいなければ、今も常に手元に置いておきたいし、ノリノリのCMも見てて楽しくなるので好きです。まあネーミングだけは何とかならんかったんかいなと思わんでもないですが(だって汗が詰まってるドリンクってどんな罰ゲーム)


なぜグレープフルーツの表示にこだわるのか

これはもう「服用している薬の禁忌食品だから」につきます。私の場合は免疫抑制剤(プログラフ)と分子標的薬(ダサチニブ、品名スプリセル)がどちらも該当します。グレープフルーツに限らず、フラノクマリンが含まれている食品すべてアウトです。ややこしいですが「ちょっとめずらしい柑橘類」とイメージしてもらったらいいと思います。

世の中には免疫抑制剤や分子標的薬だけじゃなく、服用中はグレープフルーツ類(フラノクマリン)禁止!なお薬を飲んでいる人がたくさんいるんじゃないのか?いやむしろそっちの方が多いんじゃ?血圧系とか心臓疾患とか。詳しくは知らんけど。たしかワーファリンを飲んでいる人もグレープフルーツNGって聞いたような。

というわけで眼の前の便利な箱に聞いてみると

グレープフルーツジュース | くすりと食品の相互作用 | くすりの適正使用協議会

くすりとグレープフルーツジュースの相互作用についてご紹介しています。


こんなサイトも見つかり

白血病に限らず、血圧系、高脂血症系、とても多いようです。

フォロワーさんの中には、「ほんの1滴でもNGと言われた」という方も。

それなのにポカリスエットには、どこにも記載がない!国民的スポーツドリンクなのに!白血病治療中の私みたいに、知らずに飲んでいる人、いるんじゃないんだろうか?

そんなわけで、消費者庁と厚労省に確認して、どうにかならんものか相談することにしました。

消費者生活センターに電話

まずは消費者生活センターに電話してみました。#188にかけると管轄の最寄りの役所につながります。

思いっきし地元の市役所やんw親近感わくわww

でも風光明媚な土地柄やしちゃんと仕事してくれるんかなちょっと不安←

そんな気持ちで相談スタートです。

相手の方(Kさん・仮名)は、少し眠そうなお声でしたが(寝ていたとかじゃなくてそういうお声だったということです)、こちらの話をとても丁寧に聴いてくださり、「ポカリにグレープフルーツが入っているなんて初めて聞きました。市でも報告は今回が初めてです」「まずは県に報告を上げます」とおっしゃいました。

その時点で「えっ、1件しか報告がなかったら企業に言ってもらえないの?」と軽く肩透かし、を食らった(いや相当がっかり感)気がしないでもなかったのですが、私の熱意?が伝わったのか、県の担当課と消費者庁の番号を教えてくださって、何なら直接連絡するのもアリだと勧めてくれました。

うーん、やっぱり田舎だからなのかなあ…と思いつつ、せっかくなんで一気にトップに聞こうということで消費者庁に問い合わせ。

消費者庁に聞いて分かったこと

・消費者庁から企業に直接指導することはできない

・そういう場合は地元の役所から

…何回も「消費者生活センターには電話されましたか?」って言われたの、そのせいか( ゚д゚)

いや地元のお役所からおたくに電話かけてみ?って言われたんだが

再度、地元の市役所に電話

まあ、そういうことらしいので再度地元のお役所のKさんに電話して経過を伝えました。

KさんはKさんで、(そのタイミングはもう終業ギリか過ぎてるかだったので)明日県庁の担当課に連絡を入れるとおっしゃったので、ではその結果どうなるか私にも教えてほしい、こっちの個人情報を県庁の方に伝えることは全く問題ないと伝えてその日は終わりました。

翌日。

午前中のうちに聞いてくれるということだったからワクワクしながら(でも整形外科に行ったりしつつ)連絡を待っていました。

ところが、お昼を過ぎても連絡はなく、おやつの時間()になってもかかってこなかったので、待ちきれなくなってこっちから電話しちゃいました。

そしたら、朝の早いうちにすぐ県庁の担当課に連絡を取って、「じゃあ調べますから待っててね」と言われて待っているんだがまだ連絡がない、ということでした。しかもお昼前に再度連絡してくださったそうな。

それじゃあ仕方ないよね、ということで保留して仕事に戻った私、次にKさんから電話がかかってきたときイヤホンに集中して全く気が付かず、2回もかけさせるという失態を演じてしまいましたよ、ほんとスイマセンスイマセン。

その電話の際にいただいた回答は、「県としてすぐ何かしらアクションを起こさなければならないような事案ではないが、いくつか疑義があるのできちんと調べたい」「ひょっとしたら県の担当者から直接そちら(私)に連絡があるかも」(大歓迎)といったものでした。

ただ、自分(Kさん)は話を仲介している形になるので、私が直接県の担当者と話した方が何かと誤解がなくていいかもしれないとのこと。そりゃもうその方が話が早かろうと、そっちへ電話してみることにしました。

Kさんは私が決して企業批判をしたいわけではないこと、知らずに体調を害する人が出てほしくないということ、別に訴訟とかそんなことではなく、ただただ商品の中にグレープフルーツが入っていることを表示してほしいだけなんだという気持ちをよく分かってくださって、話していてとても嬉しかったです。

県の担当課に電話

さて、今度は県の担当課に電話です。電話はすぐつながって、担当の方(Uさん・仮名)もすぐ出てくれました。

そこで、市からこちらの話をきちんと聞いてくれたこと、疑義があるので関係各所に確認を取ったり調査をしたりしていることを教えてもらいました。

ここで新たに分かったこと

・今回のようなケースで企業に物申せるのは、県・農林水産省・政令指定都市の役所(うちの市役所が怠慢だったわけじゃなかったんかーい!!見直したぞ地元!!先に教えてくれといたらよかったのに)

・原材料を表示する法律に違反しているわけではないので、現時点で即行政指導は(したくても)できない

・薬だけではなく、グレープフルーツにアレルギーを持つ人にとっても重大な案件だと認識している

とのことでした。

厚労省管轄の法律になるそうなんですが、現時点では違反しているわけではないので、法律を変えるかツッコミどころがあるか探すしかないと。

すぐに法律変えろやーというわけにもいかないので、県としては現行の法律に切り口がないか、関係各所と動くという回答をいただきました。

薬の作用だけじゃなく、アレルギーだともっと深刻な状況に陥ったりするんじゃ…。

厚労省にも問い合わせてみましたが、こういう話は消費者庁の案件だということでした。

要はこれだけでいいんですよ!

私自身、骨髄移植後に免疫抑制剤の血中濃度が不安定で、それにポカリスエットを飲んでいたことがどのくらい影響していたかは今となっては分かりません。でもさーもし影響してたとしたら、そのせいで退院が延びたかもしれないし、グレープフルーツが入ってるって知ってたら絶対飲んでなかったから、やっぱり知っておきたかった。

法律を変えたり省庁を動かしたりも大事かもしれませんが、ぶっちゃけ


これ!これだけでいいんですよ!

大塚製薬さんだけに限らず、原材料にグレープフルーツを使っていてそれを表示していないメーカーのみなさん、即刻ご対応願います!!

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