こんにちは、ひららんです。
今日は未知の世界「カルトナージュ」を知って見事に沼にはまったお話を…。
1.きっかけは友達の投稿
それは、友達のSNSの投稿がきっかけでした。
ネットを通じて知り合ってもう20年近くたつお友達のNちゃん(仮名)は弦楽器を弾いているのですが(それだけじゃなくピアノも合唱もめちゃお上手な多才な方です)、最近とあるオケに入団して演奏会に向けて練習に励んでいるんです。
合唱なんかだと楽譜は見開きでB5かA4におさまるし、オケでも見開きA3のものを使っている人も多いのかな?
それがNちゃんのオケではB4、つまり見開きB3の楽譜を使っているとのことで、そうなると市販の譜面ホルダー(楽譜ホルダー)がないから自作したとか。カルトナージュなら手作り品を売っている人もいるそうなんだけど、なかなかハンクラーに専念できる人じゃないと難しいとかで。
そこでALL界の某ハンクラーのアンテナに刺さるものがありまして
それまでカルトナージュなんて聞いたこともなかったのに、ちょっとやってみようかなという気になったのでした。
2.そもそも楽譜ホルダーって?
私が合唱団で歌っていたときは、演奏会にはお揃いの楽譜カバーを付けたり、お揃いのクリアファイルに入れたり、お揃いのバインダーに挟んだりと様々でした。あ、学生の頃やコンクール本番では暗譜してたので演奏会用には必要なかったんですが。オケともなると曲も長いし譜面台に立てて2人で見たりするんですよね?
なので、ダイソーでB4のクリアファイルを見てそのサイズ感に驚き、Nちゃんに実物の具体的な様子を教えてもらってイメージをふくらませつつ、肝心のカルトナージュって何よという件を調べ始めたのでした。
3.ていうかカルトナージュって?
これまで全く知らない世界に飛び込むので、まずは図書館で本を借りてきました。すぐに借りることのできた「はじめてのカルトナージュ」(北野三希代著・日本ヴォーグ社刊)、「大人のカルトナージュ」(永島聡美著・日本ヴォーグ社刊)を主に参考に。
「カルトナージュ」というのは要するに「厚紙工芸」、もともとフランスで始まった厚紙(カルトン)と布で作る手芸作品のことのようです。使うのは厚紙、布、木工用ボンドとそれにまつわる道具たち。幸いペーパークラフトに夢中だった頃に集めていた道具がけっこう役に立ってくれて、今回新たにお迎えしたのはハトメパンチと刷毛数本ぐらいだったかな…あとカッターマットのデカいのと50cm定規と木工用ボンドの追加ぐらい?
4.素材集め開始
だいたいこんな作り方で行けそうだと予測が立ってから、いよいよ素材集めです。編み物だったら毛糸だけ、縫い物だったら布と糸(と口金とかファスナー程度?)だけなので揃えるのはシンプルなんですが、何しろ今回は
- 初めてのジャンルで
- 本に載っていない作品を
- 手探りで作る
- そこへもってきて必要な材料の種類が多い(布、厚紙、装飾用の紙、ニットのモチーフ(手編み)、ハトメ、木工用ボンド等々)
でも、作りたいんだからしょうがないじゃない
というわけで嬉々として素材集め。いやまさかゲーム以外でこの言葉を使う日が来るとは思わなんだ。集めたよねー昔は小麦とか大麦とか赤鉱石とかマグロとか最近では原木とかダイヤとか羊毛とか黒曜石とか。
一番ハードルが高かったのは(距離的に)布地屋さんでした。イメージどおりのきれいな表布はどうしても実物を見てから買いたかったのと、100円ショップには置いていなかったことがその理由です。大きな手芸店って行きにくいとこにあるんだよね…小さい手芸店なんかもう見かけないしね…。
でも、なんとか満足のいく素材を集めることができたので、いよいよ作り始めます。
5.工作開始!
えーと、私って精密作業苦手なんです←
編み物やったら間違えたらほどいて編み直せるやん?
縫い物かて裁断さえ間違えへんかったら、縫い間違ってもまた縫い直せるやん?
…紙にボンド塗って貼り付けたら、失敗したら剥がせても紙は使いもんにならへんがなー!!しかも紙と布なら紙だけでもやり直せるけど紙と紙を貼って失敗した日にゃ、もう取り返しつかへん…
そんな恐怖を抱えながらも、覚悟を決めて薬の副作用でしびれの残る指とバトルしながら工作開始です。
本を参考にして、サイズと工程を自分で決めて、紙と布をカットして接着のセッティング。最初は木工用ボンドと水糊と少しの水分を足した「合わせ糊」を作ってやっていたんですが、途中から「これ木工用ボンドだけでよくね?」となりまして、素直にシンプルにやることにしました。うん、それで良かったです。ついでに言うとカルトナージュ専用接着剤というのも試しましたが、「これ普通の木工用ボンドでよくね?」になったことも併せて記しておきます。コニシさんいつもお世話になります。
ハトメ打ちにめちゃくちゃ四苦八苦して息子の握力まで借りて、なんとか自分用のB5サイズが完成しました。
次にいよいよNちゃん用のB4サイズにとりかかるわけですが、
サイズが2倍だと手間はたぶん3倍くらい
なのではないかと思いました。
完成したときはもうへとへと(^_^;
単にサイズが大きいからだけじゃなく、人に使ってもらうものだから失敗できないという緊張もあったからかな?
でも達成感はすごかったです。
この世にたった1つのオリジナル作品を作ることができて、自分もちゃっかり便乗してアイテム手に入れてるし友達にも喜んでもらえて。
なんというか、ハンクラーとして望外の喜びです。
私はオーケストラで楽器をやる機会はないだろうけど、だからこそこれが役に立ってくれると思うととても幸せな気持ちになりました。
サイズ違いのお揃いです。モチーフのデザインに著作権が絡むためこのまま売ることはできないので、ほんとにこの世に一つだけ。オケ用の楽譜をセットするとこんな感じになります。
貴重な機会をくれたNちゃん、ありがとう!!
6.そして新たな沼へ
そんなわけで見事にカルトナージュ沼にはまりました。
今後は家族の楽譜ホルダーをいくつか作ってみて、うまくできるようになったら著作権問題の絡まないものを作ってごにょごにょできたらいいなと。
てかカルトナージュができたら手帳カバーも好きなの作り放題になるんじゃ…
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