DAY258
こんにちは、ひららんです。連投すいません。
前回投稿した記事ですが、入院中の方や入院体験のある方から支持をいただきました。ありがとうございます。
大部屋は談話室ではない!お見舞いに行くときは病室にいる全員のことを考えて!
DAY258 こんにちは、ひららんです。今日は自分が入院中に感じたことと、現在血液疾患と闘っている仲間や、血液疾患ではないけれど大部屋で治療を受けている仲間の声を聞いて思ったことを形にしたいと思います。患者の立場として正直に書いたので上から目線になっているかもしれません。その点はおわびしますが、本当に切実な問題なので。 ...
併せて「同室患者編を読みたい」というコメントもいただいたので、私が感じた「大部屋入院中に同室患者さんに配慮したいこと」をまとめたいと思います。
よく考えるまでもなく、当たり前のことなんです。常識的なことなんです。でもそれが守られていない現状があり、運悪くそんな部屋に入ってしまった場合はどちらかが退院するまで病気の苦しみに加えて精神的な苦痛がずっと続くことになります。自戒を込めて、気をつけていきたいものです。
私が大部屋に入院したときのこと
Ph(+)ALLにかかって寛解導入療法と強化地固め療法を終えた2017年のとある夜中、突然の発熱のため病院に駆け込みました。風邪の諸症状はなく、CRPが高いのは明らかだけれど原因が特定できませんでした。健康な人なら帰宅して様子を見ることになるのでしょうが、当時はPICCカテーテルも入った状態の白血病患者ということで即入院することになりました。3日ほど救急病棟に入院し、その後も熱が下がらないので別の病棟に移動し、退院までのほぼ半月を四人部屋で過ごしました。
さまざまな治療科の患者さんの部屋
そのとき私が入った病室はベッドの空きの都合で血液内科のフロアではなく、それとは別のフロアの混合病棟でした。ただし担当は血液内科のいつもの主治医の先生で、同じ部屋にはもう1人、先生は違うけれど血液疾患の患者さんが入院されていました。あとは整形外科と消化器内科の患者さんが一人ずつ。
たまたま窓際のベッドが空いたのでそこに入ることができたのですが、一番に目に入ったのは向かいの患者さんのポータブルトイレでした。年齢も相当高そうで、施設からの入院で一人では歩くことができない人のようでした。あー、これは臭いだけじゃなく、その他もろもろに耐えなきゃならんな…とその時点で相当心が折れました。
お隣はとても若い奥さんで、外科手術を受けて退院を待っている人でした。
その日から、個室では考えられなかったさまざまな出来事が毎日のように押し寄せてきました。大部屋はネタの宝庫だ!
しんどかったこと1・認知症のおばあちゃん
これはねー。おばあちゃんには罪はないんですよ。
ただもう耐えるしかない。
【食事中の方はご注意ください】トイレの臭いがどんなに臭かろうが、わざわざ食事どきにナースコールして「うんこ漏れた」と申告されようが、看護師さんがこちらのベッド近くにトイレを寄せてこようが、相手には気をつけようがない。せいぜいイヤホンで動画や音楽を試聴して耳をふさいだり、後からトイレを向こうに寄せたりした程度です。
リハビリに行くのも嫌がって騒ぐし、寝たり起きたりする際にも「痛い痛い!!」と毎回大騒ぎするし、いびきは超デカいし。だけどこれは本当にどうにもならないので、嫌なら自分が差額を払って個室に逃げるしかないです。もしくは、諦める。私は生まれて初めて耳栓を買いました。
この方は1週間くらいで別の施設に移られたので、その後はかなり精神的に楽になりました。その移動日についても「こんなに早く移動するなんて聞いてない!私が邪魔だから追い出すんだろう!!」と大声で来る看護師さん全員に文句を言うてはりました。
しんどかったこと2・非常識夫婦
お隣の若い奥さん、若い方だったらそこまで問題になるようなことはないかなと思っていたら、とんだ伏兵がいました。
ご主人です。
奥さんが入院している間にご主人がやっていたことをご紹介すると
- 面会に来て、奥さんのベッドの横でインスタント麺を作って自分が食べる。お弁当を持ち込むときもあり。
- マスク当然してない。
- 病室で受けた電話、そのまま話し続ける。
- 病室からも電話をかける。
- 面会時間が終わってもなかなか帰らない。
- 病室に備え付けの病人用のトイレを我が物顔で使う(女性しかいない部屋なのに私がトイレに行ったとき便座が跳ね上がったままになっていたので分かった)。
ちょっと数えただけでもこれだけありました。さらに奥さんもなかなかのやり手で、上記のご主人の行動を止めるようなことは一切なかったうえ、
夜中の1時にベッドからスマホで夫婦げんかを始める
ということをやらかしてくれました。なんでも夕方電話したときにご主人が捕まらなかったとかで「どこに行ってたのよ!!」とか文句言うてはりました。1分やそこらで終わるレベルではなかったです。
なかなか高熱が下がらず眠るにも一苦労だったので、真横でこれをやられるとホントきつかったです。次にこんなことがあったら即ナースコールしようと心に決めました。
ちょっと油断しちゃったこと・患者同士の雑談で知ったことを見舞客にバンバン話す人
このお二方が退院・移転されてからは、病室には嘘のように静けさが戻りました。私より前から入院されていた方が看護師さんに「病院ってこんなに静かだったんですね」っておっしゃってるのを聞いて、相当耐えておられたんだなと思いました。
その後、お隣に入られた年配の方とは時々雑談することもあり、まあまあ平和的に過ごすことができたんですが、こちらの情報(病気の内容や住んでいる地域等について、雑談の中で触れた範囲のこと)を自分のお見舞い客に全部ぶちまけてくれてました。
「お隣の人は○○って病気で、どこそこに住んでて○○さんと知り合いなんだって」と真横で話題にされて、またまた目玉ドコー( Д ) ゚ ゚ しかも知り合いだなんて言ってないし近所で看板見かけたことあるって言っただけなのに…話作るなよ…。
まあこれはしゃべった自分にも非はありますから、油断大敵ということで。
真面目な人ほど苦しくなる
実際に大部屋に入院してこうした日々を経験すると、これまで自分が常識として信じてきたことが覆される気持ちになります。自分のほうが間違っているんじゃないか、こんなこと気にするほうがおかしいんじゃないかと。
やりたいことをやったもん勝ちなんじゃないか、みたいな。
私の場合、最終的に自分が物音を立てること事態がストレスになりました。
そんな状態は闘病するうえでよろしくない。非常に、よろしくない。
自分も苦しい。でも自分だけが苦しいわけじゃなく、この部屋にいる人はみんな何らかの痛み・苦しみを持っている。
音や気配を完全に消すことはできないし、いびきだって止められないし、痛いときは痛いって言ってしまう。それをとがめる気はありません。自分にだって無理だし。
でも、最低限のルールは忘れないでほしいのです。
入院前に病院から注意を受けた点は、「できたらやったらいいか」ではなく「患者を守るために絶対やってほしいこと」なんですよ。それは相手のためだけではなく、自分自身のためでもあります。
いつもいつも個室に入れる人ばかりではありません。病気と闘う仲間のはずなのにいがみ合うなんて、つらいことです。
あと、部屋割り(窓側・壁側)は患者の希望で決まるわけではなく、あくまでもベッドの空いた順や治療の関係で割り当てられているので、「あの人が窓際がいいって言ったから本当なら私に権利があったのに私が壁側なのよね?!」なんてことあり得ませんから。そういう文句を窓側のベッドの患者さんに言うのは筋違いもいいところです。
まとめ・こんなことはしないよう心がけたい
- 感染症なのにマスクをしない
- 面会者に好き放題させる
- 無駄に大声を上げる
- 医療スタッフにケンカを売る
- 病室での携帯電話使用
- 面会時間内外問わず病室で大騒ぎ
- テレビやラジオをイヤホンなしで使う
- 消灯時間の活発な活動(電気をつけたり電話したり)
- 入手した患者さんの個人情報をゆがめて広める
羅列すると恐ろしいですね。でもこれ、イヤホン以外は全部体験しましたので。
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