久しぶりにゆる~く着物を着ました

こんにちは、ひららんです。

今日はお太鼓とかそういう「きちんとした」着物ではなくて、久しぶりにゆる~い「ふだん着物」を着ました!


着物を着られるようになった

母が着付けのできる人だったこともあって、子供の頃から何かのイベントでは着せてもらうことがよくありました。お正月に姉妹そろって着る着物は楽しみでした。だから着物には憧れはあったものの(素材は身近にあったものの)自分で着るものではないと思っていました。

そんな私でしたが、忙しい子育てが一段落した40代に入ってから、急に「自分で着物を着られるようになりたい!」と思うようになります。きっかけは『きものは、からだにとてもいい』(三砂ちづる/講談社)を読んだこと。

大学の教壇に立つ著者がふだん着を着物にすることで暮らしが快適になったことが綴られていて、自分もやってみたくなりました。

かといって着付け教室に通う余裕(時間的にも経済的にも)はないし、ネットで好評の着付け本を2冊ほど購入して練習することにしました。初めてのお太鼓はそれはもう悲惨なもので、夜は寝間着を着ていたので寝間着の上で練習したりしていました。もう帯を巻くだけで汗かいたね!体力要るわ!!

でも、そんな努力のかいあってか、義母も着付けができる人だったので気軽にアドバイスをもらうことができたこともあって、一人で着られるようになったのでした。

仕事でも着用!→教室ではその後NGに

そうなると調子ぶっこくわけですよ。

当時、家庭教師と通信制高校サポート校の講師をしていたのですが、「大学の教壇でOKなら教室でも大丈夫だろう」といそいそと仕事でも着るようになりました。長着はなるべくお金がかからないよう、質屋さんとかリサイクルショップのセールを狙って、正絹は扱いが大変だからポリメインでそろえたり、「木村さんは着物を着るらしい」と知った知人から「もう着ないから」と頂くようになったりで、三砂さんの著書にあるように、着物を着始めると本当に着物が集まってくるように。

で、袷も単衣も夏用の薄物もお手軽にそろえることができて、真夏の授業では同僚から「これが古文に出てくるあのシーンのあの着物の質感よ」とナイスアシストを頂いたりして(ポリでごめんねごめんね)、けっこう盛り上がっていました。

ところがそんなある日、教室で服務規定が発表されて「全講師、スーツ着用のこと」とのお達しが…なんでや着物も正装やん…

まあ決まったことは仕方ないし、なんとなく狙い撃ちされた気もしないではなかったのでおとなしくスーツに切り替えました。家庭教師のほうはそんなことはなかったので、特に意識せず着物で行ったりオフィスカジュアルで行ったりいろいろでした。

ちなみに教えていたのは高校生には国語(現国・古典・小論文)と英語(高校基礎)、中学生には英数メインで5教科も対応でした。

骨髄移植後、娘の卒業式で

そんな私でしたがさすがに白血病になると着物どころではなくなります。生きることが最優先だから、それ以外にステータスを振るなんてできませんでした。

まあ当たり前ですよね

寛解導入療法、強化地固め療法(これが私は1番きつかった)、地固め療法2回、盲腸切除(糞石発見のため、移植への準備)、骨髄移植を経てなんとか生き延びることができ、最初に着物を着たのは娘の卒業式でした。

地元の人はご存じかもしれませんが、娘の大学は卒業生は「フット&ガウン」着用なんですね。入場の練習(グースステップ?)なんかで1週間くらい始発のバスで通う羽目になって大変そうでした。

そう、主役がそんな「まっくろくろすけ」な(でもとても素敵な)卒業生だというのに、私の勝負着物は

ピンク

結婚するときに母が用意してくれて、子供のイベントでは必ず着せてもらっていた

ピンク

の着物だったんです。

「卒業生より目立つのはどうなのよ」と思いつつも他に選択肢がなく(発病前のスーツはデカすぎて着られなくなってしまったので)「ま、いっか」で着て行きました。黒の羽織がどうしても見つからなかったので朱色の道行もプラス。どんだけ目立つ気かとw

おかげで現地ではすぐ娘に見つけてもらうことができました←

在宅勤務なら行けるんじゃね?

退院して1年半、なんとか在宅で仕事もできるようになりました。まだ感染症には警戒しないといけないので日頃は基本、家にいるし、なんとかBMIも20前後を維持していて、なのに服を買い替えたりはしていないので

着る服なくなりそうw

いや、着られへんこともないねんけどスカートとか履いたらウエストがヒップまで下がるねんw 元どんだけwww

というわけで、体力に余裕がある日は着物着たらいいんじゃないかとふと思い立った次第です。

今日は土曜で学校の支度もないし(平日でも家族に助けてもらってるけど)、暑いんか寒いんかよー分からん天気やし、どうせ家にいるんだから下着や小道具にこだわらずに気軽に着よう!と思ってこんな感じで。

よく見たらあちこちヨレヨレだけどね!

でも私の色の色合わせって本当に不思議で

私、昔パーソナルカラー診断を受けたときに「冬」って言われたので、それ以来安心してまっくろくろすけなんですが(こないだのペット・ショップ・ボーイズのライブのときもジャケット脱いだらまっくろくろすけでした)、今日はピンク系の長着にグリーン系の帯。

こんなの洋服だと自分では絶対にチョイスしないんだけど、手持ちの帯でこれが1番しっくりきたんだから仕方ないw

結論:ふだん着物は本当にお気軽

ってことで、式典やお茶会に参列するような「きちんとした」着物ではなくふだん着感覚で着る着物は、本当にお手軽です。

きちんと着ようと思ったら、着物用ブラとか着物用のスリップとか足袋とかいろいろ必要ですが(私は長襦袢は1枚物が好きです。上下2分割だと紐が多くなって面倒なので)、今日の内訳は

  • カップ付きエアリズム
  • 丈55cmのペチコート
  • の上にモスリンの長襦袢(母からもらったもの)
  • 長着(以前友人が知人から山ほどもらったのを山分けしたもの)

です。和服としてのコストゼロ。これを「どうせ外に出ないからいいんだもんね」と衿芯は入れないわ伊達締めはパスするわ(これは割といつもかな)、腰紐4本だけで着ました。帯はリバーシブルの半幅帯で、初めての文庫結びに挑戦して惨敗したので掲載できませんorz 貝の口愛してる、、、。

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