麻疹の流行をきっかけに対策したこと

DAY256

こんにちは、ひららんです。今日は夫が珍しく日曜日に休みで、しかも用事が入っていないという珍しい日だったので、午前中のんびりしてお昼前に買い物に出かけました。

先週から同居家族6人のうち3人が風邪をひいていて、ようやく収束しつつあるものの、まだ諸症状は出ているので病人と私はマスクが外せません。在宅時も極力距離を取って過ごしています。


麻疹怖い、いやマジで

先日から麻疹が国内で流行していることに対しては、受診の際に病院でその都度確認したり、自宅ではネットで発生動向をチェックしたりしています。骨髄移植を受けるまでは、国内で流行しているというニュースを聞いても「自分はちっちゃいときに予防接種を受けてるから大丈夫」と信じて疑いませんでした。

ところが今回の流行です。感染症に敏感になっているところでいろいろ検索してみると、麻疹がいかに感染力が強く、罹患すると重症化する危険性の高い疾患だということがわかり、戦慄を覚えました。以下、「国立感染症研究所」の麻疹についての「麻疹とは」からの引用です。

麻疹とは
(2017年6月7日改訂)

麻疹は麻疹ウイルス(Paramyxovirus科Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症であり、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示し、その感染力は極めて強い。麻疹に対して免疫を持たない者が感染した場合、典型的な臨床経過としては10~12日間の潜伏期を経て発症し、カタル期(2~4日間)、発疹期(3~5日間)、回復期へと至る。ヒトの体内に入った麻疹ウイルスは、免疫を担う全身のリンパ組織を中心に増殖し、一過性に強い免疫機能抑制状態を生じるため、麻疹ウイルスそのものによるものだけでなく、合併した別の細菌やウイルス等による感染症が重症化する可能性もある。麻疹肺炎は比較的多い合併症で麻疹脳炎とともに二大死亡原因といわれている。さらに罹患後平均7年の期間を経て発症する亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis: SSPE)などの重篤な合併症もある。先進国であっても麻疹患者約1,000人に1人の割合で死亡する可能性がある。わが国においても2000年前後の流行では年間約20~30人が死亡していた。世界での2015年の5歳以下の小児の死亡数推計によれば、麻疹による死亡は全体の1.2%を占めている (1)。唯一の有効な予防法はワクチンの接種によって麻疹に対する免疫を獲得することであり、2回のワクチン接種により、麻疹の発症のリスクを最小限に抑えることが期待できる。

うちの上の子たちが中高生になってから、市から「2回目の無料接種」について葉書が来ました。当時は「えー、2回もしないといけなくなったんだ」程度の認識でしたが、おかげで今回追加接種を受けずに済んだので良かったと思います。子供たちは嫌がっていたけど(まあ注射が好きな人はいないよね)。

わが家が取った対策

私自身は、骨髄移植を受けたので、これまでの予防接種や罹患したことで持っていた免疫はリセットされるした。要は予防接種を一切受けていない(そして母親からの免疫も切れている)赤ちゃんと同じ状態です。感染症全般に対して非常に弱いです。現在免疫抑制剤とステロイド剤を服用しているため余計に弱くなっています。そしてドクターから聞いたところによると、たとえ今予防接種を受けたとしても、まだ自分の体内で抗体を作ることができないそうです。

ところでうちの市の中学生は、修学旅行で沖縄に行くんですよ。それもたいてい5月以降に。

麻疹の流行している先へ市内の全中学3年生が突撃するのですが、彼らはおそらくMRを2回接種している世代なので大丈夫なのかなと思います。でももしも

  • 1回受けそびれて合計1回しか接種していない生徒
  • 1回しか接種していない引率の先生
  • 2回接種したけど運悪く感染してしまった

等の事態が発生したら、どうなるか。

とりあえず私は家から出られなくなります。だってウイルスは見えないから。こんなときばかりは「もやしもん」の主人公の能力が欲しいと本気で思っちゃいますね。

あとは、外へ出なければならない家族に自衛してもらうしかありません。

子供の分は母子手帳5冊を全部チェックして回数を確認することができました。今更ながら、母子手帳ってすごいなと思います。子供が大きくなったからといって処分していたら、全員に再接種させていたかもしれない。金額的にも精神的にも負担になるので、本当に助かりました。三男だけ、1歳のときに受けそびれていたんですよ…当時何やってたんだ自分…。

夫については義母に聞くしかないので確認してもらい、「麻疹にかかったことはないけど予防接種は受けている」ということだったのですが、夫や私の世代はたしか1回だけの接種だったはず。抗体検査をするよりはサクッと接種したほうが良かろうという友人やネットの声も参考に、夫と三男にMRを接種してもらうことにしました。

自費なので出費としては二人分で23,600円。額面だけを見ると気軽に買い物できる金額とは言えませんが、命に関わる安全のためなら安いと思います。近所の病院で予約して、無事に予防接種ができました。

自衛だけではなく他者を傷つけないということ

今回のことで、予防接種というのは自分自身を守るだけではなく、周囲の人を守る、というか周囲の人に危害を加えないためのものでもあるのだなと実感しました。世の中には健康で麻疹にかかっても軽症で済む人だけがいるわけではないということに、自分がその立場になって初めて思い至りました。

体力の落ちている人、病後の人、私のように骨髄移植をした直後の人、臓器移植をした人、いろいろな人の立場に立って考えていきたいものだなあと…激しく自戒を込めて。

0 件のコメント :

コメントを投稿