こんにちは、ひららんです。
8月に入って、ようやく骨髄移植の本退院後に実家に帰省して両親・妹たちと会うことができました!
なにしろ隣町ではないので移動手段・体調・気候等でさんざん迷いましたが、家族のイベントにかこつけて「マイカー移動」ができて「私だけ実家に滞在できる」タイミングがやってきたので実現しました。
妹たちとは去年の8月(盲腸の手術の後、本入院の前)に、そして両親は移植後のDAY10くらいの一番参っていた時期に会ったきりだったので、電話で話したりメールやLINEで連絡は取っていたものの、ここまで回復した顔を見てもらいたくて。
直前に微熱が出て不安になったりしましたが、出発の朝まで「どっちに転んでもいいよ」という両親のありがたい親心に甘えて、基本的に行くつもりで準備していました。
母ったら、私の体調をすごく心配しているのに、最終的には「あんたは止めても聞かへん子やろ。よう分かってるよ。それやのに何であんなに迷ったん」と言ってくれて、それで私も吹っ切れたような気がします。
私の食事制限はややこしいし、両親も老いを感じる今日この頃だし、妹が先回りしてくれて「お姉ちゃんはお弁当が食べたいって!」と力説してくれました。母は楽ができるし私も安心して食事ができるし、妹さすがです。
2人の妹たちも、私の宿泊が決まったことで泊まりがけで飛んできてくれました。
5人で集まって、一緒にいるためだけの時間を過ごせたのは、私が結婚してから初めてかもしれない。「昔はこの5人やってんなあ」と妹はしみじみ言うし、母も「久しぶりに5人そろったわね」と嬉しそう。
もちろん実家で暮らしていた頃に、順風満帆の仲良し家族だったわけじゃないですよ?
姉妹ゲンカは数え切れず、両親に叱られたことも数知れず、夫婦ゲンカに耳を塞いだことも何度も何度もありました。
だけどみんな情が深くて、(加えて両親と妹は口が達者で)それ故に揉めたんだろうなと今では思います。何しろ私の親ですから←
結婚してから姉妹ゲンカしたこともあります。特にでかかったのが数年前、祖父の法事のときに私とすぐ下の妹が大ゲンカして、恥ずかしながらほとんど絶縁状態だったんですが、今回の私の発病の知らせを聞いて真っ先にドナーになるよ!と申し出てくれたのは彼女でした。
残念ながら彼女とはHLA型が完全不一致でしたが、その気持ちがとても嬉しくて。
末の妹は真っ先に検査に行ってくれて(それも結果的に格安になる形で)、HLA型が完全一致で、だけどその後の詳しい検査でコレステロール値が引っかかって。ドナーになれないことを本当に悔しがってくれた。私も残念だった。
まあ、その検査のおかげで妹自身の疾患が見つかって治療に入れたことは結果的に良いことだったけど(^_-)妹は小柄だからもしドナーになっていたとしても量が少なくて生着しなかったかもしれないし。何が幸いするかなんて、分からないよね。
母がよく聞かせてくれる、亡くなった母方の祖母の口癖に「人間は、一生生きて身の自慢」という言葉があって。
要は、生きてるといろんなことがあるけど、その出来事が幸せなのか不幸なのかは死ぬ直前まではおそらく分からないし、この先どんないいことがあるか分からないんだから辛くても先を楽しみにしてればいいよ、というような意味らしい。おばあちゃん、ほんと素敵。
実家に飾ってある、曾祖父母・祖父母・叔父・可愛がってくれた知人の遺影を見ていたら、きっとご先祖さまも闘病を応援してくれていたんだろうなと思ってしまって号泣して、それを見た妹が飛んできて背中をさすってくれて。
今の自分の家族は夫と子供たちだけど、私を産み育ててくれた実家の家族に笑顔で会うことができて、本当に夢のような幸せな時間を過ごすことができました。
たくさん心配かけた分、これからはいっぱい笑顔になってもらいたいな。
【追記】
そういえば、一つ不思議なことがありました。
今回の里帰りはギリギリまでどうなるか分からなかったので、行くかもという話はごくごく内輪にしかしていませんでした。時間的にも外の暑さ的にも家族との時間を大切にしたかったということもあって、会いたい人はたくさんいたけど結局は1人も会えず。夫と子供たちは私の幼なじみの1人に偶然会えたみたいで、彼女から「帰省できて良かったね♪」とLINEが飛んできました♪
そんなわけで生きてる友達とは会えなかったのだけど
とあるお店に母と妹と行ったとき、そこでばったり会ったのが、数年前に癌で旅立った同級生の弟さんだったんです。
彼とは中高が同じで、高校では部活が同じだったので、末期癌だという知らせが同級生ネットワークで伝わってきたときも、亡くなった知らせを聞いたときも、残念でなりませんでした。
妹は弟さんと中高で同級生だったので会ってすぐに話に花が咲き、そのおかげで私は弟さんとは初対面だったけど「お兄さんと同級生だったんです」と挨拶することができました。
これまで意識していなかったけど、ご先祖さまだけじゃなくて彼も応援してくれていたのかもしれないなあ。
そんな不思議な出会いでした。
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