母娘で行く!「天野喜孝・弓彦ファンタジーアート展」

こんにちは、ひららんです。

またまた先月のネタで恐縮ですが、下旬に「天野喜孝・弓彦ファンタジーアート展」に娘と2人で行ってきました!

ファンタジーアート展


きっかけ

先日集まってくれた友人とは不定期で「Skype飲み会」なるものを開催していて、時間の許す限り画面の向こうとこちらでグラスを合わせてバカ話で盛り上がったりしています。
朋あり遠方より来る

来訪後には「反省会」という名で開催されたのでした。そこでM氏が、地元で開催された「天野喜孝・弓彦ファンタジーアート展」に奥様と一緒に行ったこと、それがえらく良くて、うちの近くで開催されるならぜひ行くべきだと勧めてくれたのがきっかけでした。

どうでもいいけどこのM氏は私にスワダの爪切りや関孫六のペティナイフを教えてくれたりと、とにかくいろいろとイケナイ人です←

私が持っているのは150mm

近く…で開催?

そんなM氏のこと、話題にする際に開催地をチェックしていないわけがありません。うちから行ける一番近い場所、それが海を渡った某うどん県だとさっそく調べて知らせてくれました。

いやそりゃM氏の地元や大阪や東京に比べたら近いですけども。

ちょっとそこまで行ってくるね♪で行ける距離ではないような…しかも台風ジョンダリが来るとかゆーてるし…。

でも、イラストを描くのが大好きな娘にとって、原画を見るという体験はプライスレス。本当はグイン・サーガ好きな夫を真っ先に連れて行きたいところですが、開催日程が見事に勤務とかぶっていて無理。そうなると、せめて娘だけにでも見せてやりたいなあ…と思ったのでした。

そんな私たちの返事にM氏は「いや、行ったら絶対感動するから。そしたらその感動を共有する相手が絶対欲しくなるからせめて2人で行くべきだよ」とたたみかけてきます。本当にイケナイ人です。

結局その日は「親孝行だと思って!」というM氏の台詞が決め手になって、フェリー大好きな私Versusフェリーが苦手な娘の2人で航路で行くことでオチが付きました。

ホントに行けるかな?

しかし、そうは決めたものの、自宅療養中で夫ぬきで県外へ移動するには結構勇気が要ります。ちょうどその頃は猛暑でいろいろやらかし続きだったし、微熱が続いたりしていたので、念のため娘には電車で行くプランも立てておくようにお願いして、私が無理なときは娘だけでも行けるように準備だけはしておきました。

日頃から一人旅に慣れている娘、さっさと時刻表を調べてプランニングできたようです。急な予定変更には弱いけど、事前の準備は得意なんだよね。

というか、なぜか私だけが最後まで「行けるかな~、どうかな~」とやけに弱気だったのでした。

そして、不安なまま迎えた当日の朝。
発熱もなく、なんだか大丈夫な気がしたので、予定通り2人で出発です。

久しぶりの船旅

子供の頃、母の実家が九州だったので、夏休みの帰省にはフェリーをよく使っていました。そのこともあって、船旅って大好きです。今回の場合、高速道路を使うより距離は短いし料金も安いし運転手は休憩できるしと、メリットがいっぱい。唯一のデメリットは、減便されて時間の縛りがきつくなったことでしょうね(´・ω・`)滞在時間の選択肢が6時間か3時間の2択ってどうなのよ

まあそれでも大好きな船旅なのでワクワクのほうが強く、時間に余裕を持って出発し、無事に乗船することができました。が。

エレベーターがあるのに使用中止なんて聞いてない

杖代わりにいつも使っているスワニーのキャリーバッグも階段ではただの重い荷物になってしまい、娘に持ってもらって私はその後を追うようにヨタヨタ階段を上りました。てかフェリーの階段って傾斜きつくないですか

やはり一人旅はまだまだ無理だと自覚した瞬間です

気を取り直して客室で椅子に座り、船旅の始まりです。前回この航路を使ったのは、たしかM氏が「俺まだ四国に行ったことがないんです」とか言い出して行ったときだったような。「四国は本当にあったんだ!(CV:田中真弓)」とか言っていたので喜んでくれたんだと思います。

テレビで島本理生さんが直木賞を受賞したというニュースが流れて、娘が食いついて手持ちの文庫本を取り出して、2人できゃーきゃー言っていたらいつの間にか港に着いて駐車スペースのラスト1台になってしまったのはご愛敬。

いざ、会場へ

会場への行き方は、事前にルート検索はしていました。Googleマップのナビは駐車場入り口を無視して建物のど真ん中へ案内してくれたりするので油断ならないからです。案の定、最初に検索したルートは駐車場入り口の反対側へわざわざややこしい行き方を提示していました。駐車場に合わせて検索しなおして、ようやく簡単なルート設定ができました。

※Yahoo!カーナビでもスポット名だけで検索すると同様のトラップが発動する模様

まあ無料ですしおすし、そこは自分も少しは頑張るってことで

義妹ちゃんが嫁いでいるので、そのときに通った道だったな~などと思い出しつつ、ナビと現実を確認しつつ、無事に目的地に到着しました。平日だったせいか駐車場も比較的空いていて、ヘルプマークの出番はありませんでした。車から降りて「曇りだね、良かったね~」と私が言ったとたんにさんさんと輝く太陽(;´∀`)父譲りで晴れ女なのでしょうか娘は台風を呼ぶ女ですけども

ちょうどお昼前だったので、先に会場内のレストランに入って腹ごしらえをしてからじっくり鑑賞しようということに。開店直後で他にお客さんもなく、ゆっくり過ごすことができました。私は生物がダメだと伝えたところ、セットのサラダの生ハムは大丈夫かとわざわざ確認に来てくださって、とてもありがたかったです。助かりました。娘のにはそのまま入れてもらい、私の分だけ抜いてもらいました。

何が言いたいって

うどん県でパスタ

美味しゅうございました♪

そしていよいよ、展示場へGO!

展示場へ!

中へ入る前に記念撮影を忘れずに。


受付で予約番号を伝え、そこでいきなり受付のお姉さんとトークに花を咲かせた後、セフィロス様と記念撮影するところまでがお約束。普通にお行儀良くして撮ってもらったけど、やっぱりここは左右対称のポーズで撮れば良かったなあ。


一歩足を踏み入れたら、そこはもう天野さんの世界。BGMはFFでしたね。ただ個人的には天野さんといえばFFよりは挿絵の印象が深いので、「ヴァラキアの少年」の表紙のイシュトとか「愛の嵐」のナリス様と「白虹」のリンダちゃんが並べてあるところに食いつきまくりました。陰陽師も素敵だったし、「真夏の夜の夢」のティターニア妃の美しさときたら。ただ曲線が重ねてあるだけなのに、どうしてあんなに流れるような髪が表現できるんでしょうね?

そして、私にとってのベストとなったのが「吸血鬼ハンターD」の「肖像」です。

他の絵を見ながらもチラチラと視界に入ってきて、どうにも気になってたまらず、いざ正面から見つめると、もうその美しさに一目惚れ。原作を読んだこともOVAを見たこともないのに、一瞬で魂を持って行かれました。「D」の作品は3枚ほどありましたが、横顔の「肖像」が一番しっくり来ました。

その次にFFコーナーに入り、あ~懐かしいなあと思いつつじっくり見て回り(5~9までやり込んだので)、新作の「パーティー」に癒され、娘は「水夢」に心を奪われ、漆版の贅沢さ、美しさに息を呑み、「やさいのようせい」可愛いね~と盛り上がったり。時々アドバイザーさん(という名の悪魔)から説明を聞いたりして、ここまでで1時間はかかったでしょうか。

その後、アドバイザーさんからお気に入りの1枚を絞ることができたか聞かれて、私は迷わず「肖像」と答え、娘は絞りきれなくてたいそう悩んでおりました。そしたらアドバイザーさんが壁から「肖像」と「パーティー」を外してスタンドに掛けて、照明を当ててくれたんですね。

光が当たったときの温かみに、もう号泣ですよ

最近涙腺のインフレが激しい

でも、そこから事態が急変しました。

娘がうっかり原画を買いそうになってしまったんですよ

特に娘が気に入っていた「パーティー」は、社会人ならちょっと背伸びしたら手の届くお値段設定だったので、それはもう葛藤でえらいことに。

悪いことに私も「できることなら娘がやりたいと思うことは応援したい」を最優先にしようと日頃心がけるよう努めているので(娘が子供の頃はそういうのに気づけなくて激しく後悔したので)(つまり意識しないとつい抑制してしまうので)、この絵を持つことで娘の人生に力を分けてもらえるなら、ローンを組んでも良いかという気になりかけてしまったんですね。

慌てて夫に連絡して、電話で話して現実と向き合うことができたので、うっかりは防ぐことができました。

というか私はそこまでFF9じゃなかったんだよね←

それだけ原画の魅力は素晴らしかったということで

誘惑から逃れて指輪を放棄した後、再度落ち着いて最初から鑑賞し、心ゆくまで楽しんでから展示場を後にしました。ああよかった。買うならまずは画集だよ画集。

おまけ

フェリーの時間までかなり余裕があったので、港の近くに移動して時間をつぶすことにしました。義妹ちゃんの家まで車で15分ほどで行けることが判明したのですが、向こうの都合も知らないし行けたとしてもアポなし突撃のトンボ返りになってしまうので今回は見送ることにして、高松三越なんか行っちゃいました。

娘が小腹が空いたと言うのでカフェでお茶をし(ケーキの材料について質問したとき成分表とにらめっこしてくださった店員さん、ありがとうございます)、

ワイングラスに入っているだけでこの高級感…アイスクリームとメロンソーダがあったら家で作れそう?

「危険だよね」と言いながら足を踏み入れた生活雑貨売り場で案の定「これを買ったら駐車料金タダになる!」なアイテム(ブレンダーとコーヒーのドリッパー)と出会って今度は私がうっかりしそうになるなど。

後から調べたらドリッパーはAmazonで駐車料金を引いても安いお値段で売ってました。しかも毎月コツコツアンケートで貯めているポイントがあったのでさらにお安くなることが分かり、落ち着いてお店を出て港の駐車場でポチッとな。それがコイツです。

乗船して再度ヨタヨタ階段を上り、西日を避けつつゆっくり座って帰途につきました。

今回、娘と2人で行ったのは大正解でした。

もし私1人だったらフェリーの階段でつまずいていただろうし娘ほどの絵心・感性は持ち合わせていないので猫に小判な作品があったかもしれないし、娘1人だったら各作品について親ほどには知識がないから鑑賞に深みが欠けたかもしれないから。

あと、お互いのうっかりストッパーになれたことは大きい←

後日、M氏とメッセンジャーで感想を述べ合ったのですが、「うっかりしそうなときに俺に相談しなくて良かったですよ。間違いなく賛成票に入れてましたからね」と言っていました。そういうの、ほんとうに良くないと思います。次のSkype飲み会が楽しみです。

画集には(も)手が届かないので、とりあえずここだけは押さえておきました。

グイン・サーガの電子書籍版に口絵と挿絵が入ってないってどういうことーーー(ノД`)

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