「あなたはきっと夜型なんですね」
臨床心理士のT先生にそう言われてから、何だかすごく楽になった。
昔から早寝早起きが苦手で
高校生の頃は既に「寝坊のひららん」として定評があり
休日の部活の練習に遅刻しそうになって(というか遅刻するのを読まれてて)部屋までたたき起こしに来られたこともあるくらい
もちろん家族からは小学生の頃から「朝一番遅いのは、ぼくんちの姉ちゃん♪」(妹しかいないけど)と歌われてきている
枝廣淳子さんの「朝2時起きで、なんでもできる!」を読んだときは「こんな考え方もあったのか!!(゚Д゚)」と本気で目から鱗が落ちた
真似しようと思っても続かなかったけどね
その後もずっと、朝活とか早起きしたら世界が変わったとかダイエットに成功したとか彼女ができたとか宝くじに当たったとか見たり聞いたりしたものだから、自分も病人だし、自宅療養の身なんだから早寝早起きをしないといけない、と思っていた。
化学療法中も、骨髄移植後も、入院中はとにかく「早く夜になって朝が来て、昨日より少しでも退院に近づくこと」が一番の楽しみで、眠剤と21時の薬を飲んで横になる瞬間が待ちきれなかった。
夕食後から消灯までがとてつもなく長かったから
それがここ数カ月は、体調が落ち着くにつれてだんだん夜更かしをする日が増えてきて
家族にまだまだ甘えているのにこんなことでいいんだろうかと思いつつ、どうしても早く寝るということができにくい状態が続いていた
そんな自分はアカンやろと思ってた
でも、T先生にその話をして
「早く起きて動いたほうがいいと思ってるんですけど、どうしても夜のほうが調子が上がってしまって寝室に行くのが嫌で…」と言ったときに返ってきたのが、冒頭の言葉だった。
ああそうか、私は夜型なんだ。
そう認めることで、「早く寝て早く起きなきゃいけないのに…」と自分を責める気持ちが消えたような気がする。
夫にも無理せず先に寝ておいてね、と言えるようになった。
毎晩遅くまで起きているわけではないけれど、夜更かしすることがあっても、そのことで自分を責めなくてもいいんだと思えるようになって、ほんとうに楽になった。
そして今夜は夜更かしの日。
午後いっぱい仕事して、テイラー・スウィフトを聴いて踊りながら夕ご飯を作って、お腹が落ち着くまでサーモンランをやって(大好きなシャプマの日なのにほとんど回ってこなくて涙目)、Fit Boxingで新曲をどんどん開放して、四男と娘と一緒にプレイしたりして、その後またスプラトゥーン2で今度はガチマッチとサーモンランをやって、要はうんと一人の時間を楽しんで今に至る。
まとめ炊きした玄米ご飯をおにぎりにするのを忘れていたのであわてて握った セフセフ
家族はもうみんな眠っていて、起きているのは私だけ。
昨日からヘビロテしているプレイリスト(打上花火とShake It Offの2曲しか入れてない)をMotorola S305で聴いている。
こうしてたった一人で部屋にいると、自分はもう家族とは半分くらい違う世界の住人なのかもしれないという気が一瞬だけ、した。こんなことは初めてだ。吉本ばななの「アムリタ」のヒロインが言われた「半分死んでいる」という言葉がとても近しく感じられたりして…。
なんてったって一度死んでるからね。
今度の水曜日は外来受診日。
くしくも、その日は病名を告げられてからちょうど2年目を迎える。
どうか、経過が良好でありますようにと願う一方で、自分はあの日から2年、ボーナスステージであるこの第2の人生、新しい人生をきちんと生きることができているか、初めて自問自答している。
私は、ちゃんと生まれ変わることができているかな。
新しい人生で、今度はたいせつなものの順番を間違えないように過ごせているかな。
いつか迎える最期のときがいつになるのかは誰にも分からないけれど
その日が来るまでたいせつな人たちに少しでも喜んでもらえるかな
少しでも長く、それができたら嬉しいと思う。
もちろん自分も楽しむよ!
命を分けてくれたドナーさん、ありがとうございました。先生方、看護師はじめスタッフの皆さん、ありがとうございました。
家族、そして友人のみんな、いつもありがとう。
SNSやついったらんどの皆さん、いつも絡んでくださってありがとう。
ここを読みに来てくれる方、いつも長い文章に付き合ってくださってありがとう。
明日はがっつり仕事して、明後日は大好きな歌の練習に行って、たいせつな友人と会う。
どうかあとしばらくは、こんなふうに年を重ねていけますように。
戦友さんみんなで、おじーちゃんおばーちゃんになれますように。
神様いつもありがとう、いつも見守ってくださってるのは重々承知ですが、ぜひひとつそこんとこよろしく!
しかし打上花火は本当にいい歌すぎてヤバい。
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