真夏が来る。
2年前を思い出す。
地固め療法が終わって骨髄移植の本入院を待つ間が、ちょうどこの季節だった。
事前の検査で分かった虫垂の糞石対策のために、台風の中、息子に病院に連れて行ってもらって外科受診したこと。
虫垂摘出が決まって、人生初めて「手術室」に入ったこと(すごく緊張した…!)
その入院で初めて病室のTVにFireStickTVを使ってみたこと。
たまたまその期間中、近くに用事があった中学からの親友が関西からお見舞いに来てくれたこと(一緒に全身麻酔の説明聞いてくれてありがとう)。
退院した翌日、義弟くん一家がお見舞いに来てくれて、上げ膳据え膳で逆にもてなしてくれたこと。
関西からの友人が突然お見舞いに来てくれたこと。
もう乗らなくなったクロスバイクを受け取りに、大切な友人が再度会いに来てくれたこと。
ひとりのときは不安を抱えてスプラトゥーン2をやったり映画を観たりしていたこと。
映画を観て、あらすじに夢中になって
「あ、今私病気のこと忘れてた?」
と気が付くくらい、意識のあるときは病気のことが頭から離れなかったこと。
そんな夏だった。
もうすぐ骨髄移植から2年。
去年は「ああ、1年たったんだなあ」という感覚だったような気がする。
今年は去年とはまた違う。
相変わらず生きていくのは大変で
やりたいこともやらなくちゃいけないこともいっぱいあるけど
こうして呼吸していられること
大切な人のことを考えられること
妄想を膨らませて沼にハマりそうなこと
こうして手に入れられた時間が愛おしくてならない。
ありがとう。
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